高野克己(脚本・演出)

‘90年代まで劇団を主宰。解散後は舞台の企画制作、演出、脚本、演技の講師。
演技教室「他動詞演技術」、舞台制作ユニット「ミュージカル・グルーヴ」主宰。


■主な脚本・演出作品
<脚本・演出>
ミュージカル「マザー・オブ・インベンション」(青山円形劇場)
ハウステンボス「ムーンシャワー・ショー」「カナルファンタジア」
ミュージカル「オールディーズ・オールディーズ」(銀座みゆき館・他)
恐怖劇「スペアリブ」(在仏日本大使館・他)
松井誠特別公演「不死鳥伝説」「千年の祭り」(御園座)
コミック・ホラー「13日の土曜日」(中目黒ウッディシアター・他)
いっこく堂ミュージカル「ダブル」(シアター1010)

<作詞・演出>
ミュージカル「フレンドシップ」(博品館劇場)

<脚本>
小林旭「ラストドリーム・コンサート」(東京国際フォーラム・他)

<演出>
ユーミン・ソング・ミュージカル「ガールフレンズ」(博品館劇場)

■出版  ※電子図書kindleより出版。スマホでも読むことが出来ます※


「他動詞演技術・心を動かす演技、心をつなぐ演技」(既刊)


「ミュージカル脚本集1(絶賛発売中)

 収録作品「ダブル」「13日の土曜日」「レディーマクベス」

「ミュージカル脚本集2絶賛発売中

 収録作品「ジャズな女たち」「三角な関係」「バラ色のパリ」

 

 

■演技教室

「他動詞演技術」のメソードを基本に演技教室、ワークショップを開催。

 

■ミュージカル・グルーヴ

大人の部活(ミュージカル同好会)です。参加者随時募集。


■「他動詞演技術・心を動かす演技、心をつなぐ演技」の前書きから

 

今から二十数年前、ステラ・アドラーの演技スタジオに通っていたという日本人の俳優から、「動詞」を使った演技レッスンの話を聞きました。当時私は既存の演技術に疑問を感じていて、身体のフォルムと感情の関係を探ろうとしていました。

その時、話した内容はほとんど覚えていませんし、話を聞いた喫茶店の名前すら思い出せないのに、この「動詞」と言う言葉がずっと私の心に引っ掛かっていました。

後年、演技指導をすることになった時、「動詞」特に「他動詞」を取り入れたレッスンをしてみようと思いたちました。他動詞は目的語のある動詞で、その目的語に働きかける動作、作用を表します。動作、作用は人の行為なので他動詞にはもともと主語になる人の感情が含まれています。ですから、俳優は感情表現をする必要がない。演技は感情を直接表現するのではなく、感情をエネルギーとした身体的な行為だと考えました。

私は感情と強く結びついている他動詞をいくつか選んで、訓練を始めました。他動詞を使って相手の心を動かす練習です。何度か試しているうちに、他動詞が持っている身体的な動きと感情が、俳優の演技に表れることが分かりました。その上演技の目的が明確になるため身体の動きが滑らかで簡潔になったのです。簡潔な動きは身体のフォルムを際立たせ、説得力のある身体言語を生み出すようになりました。

本文を読むだけでなく、エクササイズを何人かで実際にやってみて下さい。

「他動詞演技術」は心の真実、身体の真実を知るための最適な訓練方法です。また、身体表現だけでなく、日常生活のコミュニケーション、仕事やコーチングなどにも有効な方法です。その方面の方たちも、どうぞ試してみて下さい。

                             高野克己